保護者会

今日は、琉偉梨歌の保育園の保護者会でした。
園の理念、基本方針、などをふまえた園長さんのお話。
(この園は先生方を「先生」ではなく「さん」で呼ぶルールです)
一言で言って・・・
すばらしかったです。
きれいごとでもなく、いまどき最先端でもなく、
園長さんの人柄そのものでした。
マニュアル化保育、プレスクール的保育、こういったものもあるけれど、
この園の理念としては都会を象徴するような場所にあるからこその「ふるさと保育」
園長さんは、御年72歳。
いくつかの保育園やデイサービスセンターなどをもつ
社会福祉法人をひきいる
素敵なおじいちゃんです。
琉偉は、保育園の先生の中でダントツ園長さんが大好きです。
そんな方です。
子供が、普段遊んでる先生方ではなく、
園長さんを一番好きになるってすごいと思う。
琉偉は、いつも思い切り遊んでくれる男性保育士さんが
一番好きだと思っていたので、この回答には私も驚きましたが。
今回の大震災を受けて、
目黒川の春祭りに参加予定だったことを急遽とりやめ、
園で義援金、救援物資を募り、マイクロバスで
園長さん(他数名の先生方)が
届ける&ボランティア活動をするという活動が行われました。
その活動の中で、
母親が子供にとって大切な絵本やおもちゃを
子供たちの目の前で寄付しても、
子供が何も言わず眺めている。
母親から、寄付の意味を知らされ、子供の心にも
「ハンブンコ」精神が満ちている、と話されたとき、
こらえきれなかった涙で、言葉をつまらせていました。
保育園、幼稚園を全部で4箇所経験しましたが、
今の園は今までにない感覚を覚えます。
時には親の間違っている考えに気づかされることも。
それらもとても納得のいく内容です。
その後、各クラスにわかれて懇談会がありました。
新年度で新しいクラスに進級したことで、意見交換でした。
琉偉のクラスは年長ということもあり、
生活習慣、就学に向けての準備活動について、
さまざまな意見が出て、すごく充実していました。
これから小学校もほとんどの皆さんが同じなので、
長いおつきあいになる方々だと思います。楽しかったです。
その後、梨歌のクラスの懇談会に出ました。
・・・こちらはがらりと変わって、
園での放射性物質への対応にばかり話題が。
「給食に水道水を使っていて、
 子供の体に将来どのような影響が出るかわからない状態を
 どのようにお考えか」
「園の野菜はどこのものか」
「牛乳はどこのものか」
「外にお散歩は、危険ではないか」
「土壌が危ないと聞いたが、砂場の砂など、対策されているのか。」
そんなこと、担任の先生に言ってもしょうがないし、
今まで園のお米を契約して育ててくださっていた
豊田さん(園入口に写真がある)は
被災されて避難中だという中で、
被災地に近い場所での食べ物は危険だから出すな、とか、
そんなこと、私にはとても言えない。
被災地に比べたら我慢することなんてほんのちょっぴりしかないのに、
こんなに不満を言えるとは。。。
自分さえよければ、いいのかな。
被災された方々のことを思うと、
今の状況に不満なんて・・・考えられないと思っていたけど
こんな風に考える人がこんなに多いんだということが
私にとって、かなりショックでした。
それとも私がのん気すぎるのかな?
子供の安全のことを一番に考えて、
正しい情報を見極めようと尽力されている園を前に、
報道の悪い部分ばかりをあげて攻める保護者。
なんだかいろいろ考えさせられる保護者会でした。